配信の音量バランスの目安|マイク・ゲーム音・BGMをOBSで整える手順

配信の音量バランスの目安|マイク・ゲーム音・BGMをOBSで整える手順 配信のはじめ方

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配信のあとに「声が小さくて聞こえない」「ゲームの音がうるさい」「BGMがじゃま」と言われることがあります。自分で聞いている音と、視聴者に届く音のバランスは、思ったよりずれがちです。OBSの音声ミキサーのメーターを使えば、耳だけにたよらず、色と数字で音量を整えられます。

この記事の結論

声を基準に、ゲーム音とBGMを下げていく

  • OBSのメーターは、初期設定で −20 dB までが緑、−20〜−9 dB が黄色、−9 dB から上が赤
  • OBSの公式ガイドの目安は、声が黄色の上のほう〜赤の入口、ゲーム音が黄色の下のほう、BGM・効果音が緑の中
  • 合わせる順番は、マイクの入力 → 声 → ゲーム音 → BGM
  • 声のばらつきはコンプレッサー、音割れはリミッターで抑える。話すあいだだけBGMを下げる「ダッキング」もできる
マンガ:ゲーム実況の配信中、チャットで「BGMで声が聞こえない」と言われてあわてるハル。ビットが音声ミキサーのメーターを指し棒で指して、声がいちばん小さいと教える。声は黄色の上、ゲームは黄色の下、BGMは緑の中に合わせると「聞きやすくなった」とコメントが来る

メーターの色の意味

OBSの音声ミキサーのメーターは、−60 dB から 0 dB までの大きさを、緑・黄色・赤の3色で表します。初期設定では、−20 dB から黄色、−9 dB から赤になります。いちばん右の 0 dB に届くと、音が割れるおそれがあります。

OBSの公式ガイドでは、色ごとに、次のように使い分けるよう案内されています。

図解:OBSの音声ミキサーのメーターは−60〜0 dB。初期設定では−20 dBまでが緑、−20〜−9 dBが黄色、−9 dBから上が赤。目安は、声(自分・通話相手)が黄色の上のほう〜赤の入口、ゲーム音が黄色の下のほう、BGM・効果音が緑の中。メーターはスライダーで下げたあとの大きさで、白い線は20秒間のピーク

メーターは、スライダーで下げたあとの大きさを表します。白い線(ピーク)は、20秒のあいだでいちばん大きかったところです。大きな声を出した場面のピークが、赤の奥まで行っていないかを見ます。

音量バランスの目安

メーターの色dBの目安
自分の声黄色の上のほう〜赤の入口−9 dBの手前。大きな声で少しこえる
通話相手の声(Discordなど)自分の声と同じくらい−9 dBの手前
ゲーム音黄色の下のほう−20 dBの少し上
BGM・効果音緑の中−20 dBより下

※ 色の目安は OBS 公式の「Audio Mixer Guide」の説明から。dBの数字は、OBSの初期設定の色の境目(−20 dB から黄色、−9 dB から赤)に合わせた目安です。ゲームや声の大きさで変わります。

声を基準にして、ゲーム音とBGMを下げていくのがコツです。ゲーム音を基準にして声を上げようとすると、全体が大きくなりすぎて、音割れにつながりやすくなります。

調整の手順

1
マイクの入力の大きさを整える
オーディオインターフェースのGAIN(ゲイン)や、Windowsのマイクのレベルで、元の音量を整えます。ここが小さいままOBSで上げると、ノイズもいっしょに大きくなります。
2
ふつうの声で話しながら、マイクのメーターを見る
黄色の上のほうに来るよう、スライダーで合わせます。大きな声で、赤の入口を少しこえるくらいが目安です。
3
ゲームの音だけを鳴らして、黄色の下のほうに合わせる
音が大きくなる場面(戦闘や演出)でも、声より上に行かないかを確かめます。
4
BGM・効果音は、緑の中に入れる
5
通話相手の声は、自分の声と同じくらいにする
相手の声が小さいときは、Discordで相手のアイコンを右クリックして、その人の音量も見直します。
6
短く試し録画して、聞き直す
ヘッドホンだけでなく、スマホのスピーカーでも聞くと、視聴者の環境に近づきます。

音の取りこみ方がまだ整理できていないときは、ゲーム音・BGMだけを配信に乗せる設定方法や、Discordの通話音が配信に乗る・乗らない時の設定方法を先に見てください。

フィルターで安定させる

声の大きさは、話すたびにゆれます。大声のときに音が割れて、小声のときに聞こえない。そんなときは、OBSの音声フィルターが助けになります。フィルターは、音声ミキサーでそのソースを右クリック→[フィルタ]から追加します。

図解:マイクのフィルターは、はじめのほうにコンプレッサー(初期値:比率10:1・しきい値−18 dB・アタック6 ms・リリース60 ms)、いちばん最後にリミッター(しきい値−6 dB)。BGMにコンプレッサーを入れてサイドチェイン/ダッキングソースにマイクを選ぶと、話すあいだだけBGMが下がる(目安:比率32:1・しきい値−36 dB・アタック100 ms・リリース600 ms)
1
マイクに「コンプレッサー」を入れる
大きい音をおさえて、ばらつきをならします。OBSの公式ガイドでは、フィルターのはじめのほうに置くよう案内されています。
2
マイクのいちばん最後に「リミッター」を入れる
決めた大きさ(初期値は −6 dB)より上に行かないようにして、音割れを防ぎます。
3
話すあいだだけBGMを下げたいなら、BGMにコンプレッサーを入れて、「サイドチェイン/ダッキングソース」にマイクを選ぶ
公式ガイドの目安は、比率 32:1、しきい値 −36 dB、アタックタイム 100 ms、リリースタイム 600 ms です。

ノイズ抑制や、フィルターの細かい設定は、OBSのオーディオフィルター(ノイズ抑制・コンプレッサー)の設定方法でくわしく解説しています。

トラブル別の対処

音が割れる・バリバリする

音が上限をこえて、波の形がつぶれている状態です。入力のゲインの上げすぎや、大声・ゲームの大きな音が 0 dB に届いていることが原因です。

1
オーディオインターフェースやマイクのGAINを下げる
2
マイクのいちばん最後に、リミッターを入れる
3
大声を出す場面も試して、メーターが赤に張りつかない位置に合わせる

声がゲーム音に埋もれる

ゲーム音やBGMが、声より大きくなっている状態です。ゲーム音とBGMのスライダーを下げて、声を基準にします。ゲームの中の設定(オプション)で、BGMの音量を下げるのも効きます。

視聴者に「声が小さい」と言われる

まずはマイクの入力のゲインを見直して、ふつうに話して黄色の上のほうに来るようにします。それでも小さいときは、コンプレッサーでばらつきをならしてから、出力ゲインで全体を足します。

ノイズや音割れの全体像は、配信の音声トラブルの原因と対策にまとめています。声がこもるときは、配信の声がこもる・くぐもって聞こえる原因と対策も参考になります。

関連する機材

音量のバランスは、スピーカーよりもヘッドホンで確かめたほうが、細かなちがいに気づけます。モニター用ヘッドホンの入門機としてよく挙がるモデルです(選び方は配信用モニターヘッドホンの選び方)。

※価格は2026年11月3日時点で楽天市場に掲載されていた表示価格です。在庫・価格は変動するため、リンク先でご確認ください。

よくある質問

ハルハル
スライダーをいちばん上にしても、声が小さいの…
ビットビット
まずは、オーディオインターフェースのGAINや、Windowsのマイクのレベルを見直そう。それでも足りないときは、OBSの[編集]→[オーディオの詳細プロパティ]で、音量を「%」で入れると、100%より大きくできるよ。上げすぎると、ノイズも大きくなるから気をつけてね。
ハルハル
ゲームの音は、できるだけ小さいほうがいい?
ビットビット
声が聞きとれる範囲なら、ゲームの迫力も大事だよ。声が埋もれない、いちばん大きいところをさがそう。大事な場面だけゲーム音を上げる人もいるね。
ハルハル
配信と録画で、音量のバランスを変えられる?
ビットビット
OBSの「音声トラック」を使えば、配信と録画で入れる音を分けられるよ。OBSで配信と録画の音声を分ける方法を見てね。

まとめ:音量バランスのチェック

音量バランスを整えるときのチェックリスト
  • マイクの入力(GAIN・Windowsのレベル)を、先に整えた
  • 声は、黄色の上のほう(大きな声で赤の入口)に合わせた
  • ゲーム音は黄色の下のほう、BGM・効果音は緑の中に入れた
  • マイクにコンプレッサー、いちばん最後にリミッターを入れた
  • 試し録画を、ヘッドホンとスマホのスピーカーで聞き直した

※2026年11月3日:マンガと図解を加えて、内容を全面的に見直しました。メーターの目安を OBS 公式ガイドに合わせて直し(ゲーム音は「黄色の下のほう」)、根拠を確かめられなかった YouTube の音量の数値の説明は外しています。参考:OBS「Audio Mixer Guide」、OBS「Compressor Filter」、OBS「Limiter Filter」

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