OBSの録画がカクカクする・重い時の対処法|統計で原因を見分ける

OBSの録画がカクカクする・重い時の対処法 配信のはじめ方

ゲーム中はなめらかだったのに、録画を見返したらカクカクしている。録画を始めると、ゲームまで重くなる——。

録画がカクつく原因は、だいたい3つの段階のどこかにあります。OBSの[表示]→[統計]を開いたまま録画すると、どこで追いついていないかが数字で分かります。設定を変えるのは、それを見てからにしましょう。

この記事の結論

統計で増えている数字を見てから、その段階を直す

  • 「エンコードラグによりスキップされたフレーム」が増える → 録画品質を「配信と同じ」に、映像エンコーダを「ハードウェア」に
  • 「レンダリングラグにより逃したフレーム」が増える → ゲームのフレームレートに上限をつける。WindowsならOBSを管理者として実行
  • どちらも増えない → 保存先の空き容量と、再生ソフトを確かめる
マンガ:ゲームの録画を見返したら、映像がガッ、ガッと止まってカクカクしていた。ゲーム中はなめらかだったのにと机に突っ伏すハル。ビットがストップウォッチを見せて、統計を見ながら録画しようと言う。統計の「エンコードラグによりスキップされたフレーム」が増えていたので、エンコーダをハードウェアにしたら、なめらかになってふたりで大喜び

まず[統計]で、どこが追いついていないかを見る

録画は「絵を描く(GPU)」「圧縮する(エンコーダ)」「保存する(ディスク)」の順に進みます。どこか1つでも追いつかないと、動画がカクつきます。

図解:録画は「絵を描く(GPU)→圧縮する(エンコーダ)→保存する(ディスク)」の3段階。レンダリングラグにより逃したフレームが増えるならGPUに余裕を作る。エンコードラグによりスキップされたフレームが増える(画面の下に「エンコードが高負荷です!」と出る)なら録画の設定を軽くする。ディスク空き容量・ディスクが一杯になるまで (約) が少ないなら、空き容量と保存先を見直す
1
OBSのメニューで[表示]→[統計]を開く
表示›統計
別のウィンドウで開きます。画面の中に置きたいときは、[ドック]→[統計]でも出せます。
2
開いたまま録画して、カクつく場面まで進める
ゲームの重い場面など、いつもカクつくところで数字を見ます。
3
「レンダリングラグにより逃したフレーム」と「エンコードラグによりスキップされたフレーム」の、どちらが増えるかを見る
数字は「落ちたフレーム / 全部のフレーム (割合)」の形で出ます。増えているほうが、追いついていない段階です。
ハルハル
画面の下に「エンコードが高負荷です!」って出たことがあるよ
ビットビット
それは②の圧縮(エンコード)が追いついていない合図だよ。スキップされたフレームが増えつづけると、OBSの下のステータスバーに数秒だけ出るんだ。見のがしやすいから、統計で確かめるのが確実だね。

エンコードラグが増えるとき:録画の設定を軽くする

録画の圧縮(エンコード)が、映像の流れについていけていない状態です。[設定]→[出力]で、録画の負担を減らします。

OBS Studio 33.0.1 の設定の出力(出力モード「基本」)の実際の画面:1 録画品質を「配信と同じ」にする、2 映像エンコーダを「ハードウェア (NVENC, H.264)」などにする、3 ソフトウェア (x264) のままならエンコーダプリセットを速いほうへ
① 録画品質を「配信と同じ」に ② 映像エンコーダをハードウェアに ③ x264 ならプリセットを速いほうへ(設定 → 出力。OBS Studio 33.0.1 の実際の画面。ユーザー名はぼかしています)
OBS Studio 33.0.1 の設定の映像の実際の画面:4 出力 (スケーリング) 解像度と FPS 共通値を下げると軽くなる(初期設定は 1280x720・30)
④ 出力 (スケーリング) 解像度と FPS 共通値を下げる(設定 → 映像。OBS Studio 33.0.1 の実際の画面)
1
録画品質を「配信と同じ」にする
設定›出力›録画›録画品質
出力モードが「基本」のときの項目です。「高品質、ファイルサイズ中」などほかの品質にすると、録画のためにもう1回エンコードするので、そのぶんPCに負担がかかります。ただし「配信と同じ」のときは、録画の一時停止ができません。
2
映像エンコーダを「ハードウェア」にする
設定›出力›配信›映像エンコーダ
「ハードウェア (NVENC, H.264)」「ハードウェア (AMD, H.264)」「ハードウェア (QSV, H.264)」など、PCに合うものが出てきます。CPUではなく、GPUの中のエンコード専用の部分で処理するので、CPUの負担が減ります。NVIDIAやAMDのグラフィックボードがあるPCでは、QSVよりそちらを選びます。録画品質が「配信と同じ」なら、録画もこのエンコーダを使います。
3
「ソフトウェア (x264)」のままなら、エンコーダプリセットを速いほうにする
設定›出力›配信›エンコーダプリセット
veryfast(既定値)→ superfast → ultrafast の順に、CPUの負担が軽くなります。そのぶん画質は下がります。
4
出力の解像度とFPSを下げる
設定›映像
「出力 (スケーリング) 解像度」を1920×1080から1280×720に、「FPS 共通値」を60から30にすると、処理する量が減ります。「基本 (キャンバス) 解像度」は、OBS公式でも最後の手段とされているので、先に出力のほうを下げましょう。
ハルハル
画質はなるべく落としたくないよ〜
ビットビット
それなら、まずは1と2を試してみて。最近のハードウェアエンコーダは、負担が小さいうえに画質もいいって、OBS公式も説明しているよ。

レンダリングラグが増えるとき:GPUに余裕を作る

ゲームとOBSの絵づくりで、GPUの手がいっぱいになっている状態です。OBS公式のガイドでは、次の順に試すよう案内されています。

1
OBSを管理者として実行する(Windows)
OBSを閉じてから、OBS Studioのアイコンを右クリックして[管理者として実行]を選びます。OBSがWindowsに、GPUの一部をOBSのために取っておくよう頼めるようになります。OBS公式が、いちばん最初に試すよう案内している方法です。
2
ほかにGPUを使っているソフトを閉じる
タスクマネージャーで、GPUを多く使っているソフトを確かめます。閉じるのは、自分で開いたソフトだけにしましょう。
3
ゲームのフレームレートに上限をつける
ゲームの設定で、フレームレートの上限をモニターのリフレッシュレート(多くは60Hz)に合わせるか、垂直同期(V-Sync)をオンにします。それでも重いときは、OBSのFPSと同じにします。
4
ゲームの画質設定を下げる
影や描画距離など、重い設定から下げていきます。
5
ゲームキャプチャの「マルチアダプターの互換性」をオフにする
ゲームキャプチャ›プロパティ›マルチアダプターの互換性
ゲームキャプチャのプロパティにあるチェックです。GPUが2つあるノートPCなどでなければ、オフにします。
6
シーンを軽くする
ブラウザソースやフィルターを減らします。同じシーンコレクションにあるソースは、見えていなくても少し負担がかかります。
ハルハル
ゲームのFPSを下げるのは、もったいない気がする…
ビットビット
モニターが60Hzなら、それより上のFPSは、きみにもOBSにも見えていないんだ。上限をつけたぶん、OBSが絵を描く余裕ができるよ。

どちらも増えないのにカクカクするとき

1
保存先の空き容量を見る
表示›統計
[統計]の「ディスク空き容量」と「ディスクが一杯になるまで (約)」を見ます。空きがなくなると、OBSは「録画を継続するのに十分なディスク領域がありません。」と出して録画を止めます。
2
保存先を変えて録り比べる
外付けのHDDなどに保存しているなら、PCの中のSSDに変えて同じ場面を録画し、比べてみます。保存先は[設定]→[出力]の「録画ファイルのパス」で変えられます。録画1時間あたりの容量と、保存先の選び方はOBSの録画データ容量の目安で解説しています。
3
別の再生ソフトで見る
ほかの再生ソフトでなめらかに見えるなら、録画ではなく再生する側の問題です。

よくある質問

ハルハル
配信はなめらかなのに、録画だけカクカクするのはなぜ?
ビットビット
録画品質が「配信と同じ」以外だと、配信用と録画用で2回エンコードしているんだ。そのぶんPCの負担が増えて、録画だけ追いつかなくなることがあるよ。まずは録画品質を確かめてみて。
ハルハル
設定を軽くしても、毎回カクつくよ…
ビットビット
それなら、PCの力が足りていないのかもしれないね。配信や録画に向くPCの目安は配信用PCの選び方にまとめてあるよ。録画中にゲームのほうが重くなるなら、配信中にゲームが重くなる・FPSが落ちる原因と対策も見てみてね。
ハルハル
配信のほうも、ときどきカクつくんだ
ビットビット
配信は、ネットワークでフレームが落ちることもあるんだ。OBSの統計ドックの見方で、配信ならではの見分け方を解説しているよ。
ハルハル
録画フォーマットは、どれにしておけばいいの?
ビットビット
いまのOBSなら「Hybrid MP4 (.mp4)」が基本だよ。ほかの形式とのちがいはOBSの録画形式はどれを選ぶ?で解説しているね。

まとめ:録画がカクカクするときのチェック

録画のカクつきチェックリスト
  • [表示]→[統計]で、どの数字が増えるかを見た
  • エンコードラグなら:録画品質「配信と同じ」・ハードウェアエンコーダ・速いプリセット・出力の解像度とFPS
  • レンダリングラグなら:管理者として実行・ゲームのFPSの上限・画質・マルチアダプターの互換性
  • どちらも増えないなら:保存先の空き容量・保存先を変えて録り比べ・別の再生ソフト
  • 1つ変えるたびに、統計で確かめた

※2026年11月4日公開。画面の名前は OBS Studio 33.0.1 の日本語表示、対処は OBS 公式の「Encoding Performance Troubleshooting」「Standard Recording Output Guide」「Hardware Encoding」をもとにしています。

※2026年11月6日:OBS Studio 33.0.1 の実際の画面を入れました。

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