OBS StudioとStreamlabs、配信ソフトはどっちを使うべきか

OBS StudioとStreamlabs、どっちを使う? 配信のはじめ方

配信ソフトの定番として名前が挙がるのが、OBS StudioとStreamlabsです。実はStreamlabsはOBSをベースに作られたソフトで、両者の関係を知っておくと選びやすくなります。機材の準備ができたら、OBS Studioの使い方もあわせてご覧ください。

この記事で分かること

  • OBS StudioとStreamlabsの成り立ちの違い
  • 実際の画面構成・操作感の違い
  • 無料・有料の範囲の違い
  • 「配信を装飾したいならこの操作」など、目的別のソフトの選び方
  • どちらが自分に向いているかの判断基準

OBSとStreamlabsの関係

Streamlabsは、OBS Studioのオープンソースコード(正確には「OBS Studio」がベースで、姉妹アプリ「Streamlabs Desktop」として提供されています)をベースに開発された配信ソフトです。つまり、Streamlabsは「OBSに独自機能を追加したもの」という位置づけになります。基本的な配信機能(画面キャプチャ、シーン切り替え、配信サイトへの出力)はどちらも共通しています。

下の画像は実際のOBS Studioの画面です。「シーン」「ソース」「音声ミキサー」「シーンの切り替え効果」「操作ボタン」がシンプルに並ぶ、必要最小限の構成になっているのが分かります。

OBS Studioの実際の画面。装飾機能は最初から統合されておらず、必要なものを自分で追加していく設計
OBS Studioの実際の画面。装飾機能は最初から統合されておらず、必要なものを自分で追加していく設計
Screenshot: “OBS 26.1 Screenshot EN” by PantheraLeo1359531, Wikimedia Commons(GPLv2)を一部トリミング

一方Streamlabsは、この土台の上に「アラートボックス(フォロー・投げ銭通知)」「ウィジェットテーマギャラリー」「チャットボックス」といった、配信画面を装飾する機能があらかじめ組み込まれています。両者の設計思想の違いを図にすると、以下のようになります。

OBS Studio の画面構成(イメージ)

シーン
ソース
音声ミキサー
シーンの切り替え効果
操作ボタン

必要な機能はプラグイン/ブラウザソースで自分で追加していくミニマル構成

Streamlabs の画面構成(イメージ)

シーン / ソース(OBS同様)
アラートボックス(統合済み)
ウィジェットテーマギャラリー
チャットボックス
操作ボタン

配信の演出に使う機能があらかじめ画面内に統合されているオールインワン構成

※実際のソフトのスクリーンショットではなく、パネル構成の違いを示す概念図です


主な違い一覧

OBS Studio Streamlabs
開発元 オープンソースコミュニティ Streamlabs社(OBSをベースに開発)
料金 完全無料 基本無料、一部機能は有料(Ultraプラン)
PCへの負荷 軽い OBSよりやや重い傾向
アラート・ウィジェット 別途プラグイン・ブラウザソースで追加 標準で統合されている
カスタマイズ性 プラグインで自由に拡張可能 UIが分かりやすい反面、自由度はやや低め
クラウド設定保存 非対応(ローカル保存が基本) 対応(アカウントに紐づけてPCを変えても設定を引き継げる)
日本語の情報量 非常に多い(定番ソフトのため) OBSに比べるとやや少なめ

「こうしたいなら」で選ぶ:目的別の操作の違い

実際に配信画面を作るときの操作感がどう違うのか、具体的な目的別に比較してみます。

投げ銭・フォロー通知をポップアップさせたい場合

  • OBS Studio:外部サービス(例:投げ銭機能を持つプラットフォームが発行するアラート用URL)を用意し、「ソース」→「+」→「ブラウザ」でそのURLを貼り付けてシーンに配置する、という手順が必要です。仕組みを理解していないと最初の1台目でつまずきやすいポイントです。
  • Streamlabs:「Alert Box」がアプリ内にあらかじめ用意されているため、ログインして表示形式(デザインテーマ)を選ぶだけで設定が完了します。操作の手数はOBSよりも大幅に少なくなります。

配信画面のデザインをおしゃれにしたい場合

  • OBS Studio:画像・テキストソースを自分で組み合わせて作るか、配布されている「シーンパック」を導入する必要があります。凝ったデザインを作れますが、それなりに手間がかかります。
  • Streamlabs:「テーマストア」に配信画面一式(オーバーレイ・アラート・パネルなどのセット)が多数用意されており、気に入ったものを選んでインポートするだけで一式のデザインが整います。無料テーマも多いですが、質の高いテーマの一部は有料(Ultraプラン)です。

複数のPCで同じ配信環境を使いたい場合

  • OBS Studio:設定はPCのローカルに保存されるため、別のPCで同じ環境にしたい場合は「プロファイル」と「シーンコレクション」のファイルを手動でコピーする必要があります。
  • Streamlabs:アカウントにログインすることで、クラウド上に設定を保存・同期できます。配信用PCと自宅PCを使い分けている場合などは、この点が便利です。

軽さ・安定性を取るならOBS Studio

OBS Studioは無料・オープンソースで、余計な機能が少ない分PCへの負荷が軽く、動作も安定しやすい傾向があります。配信用のPCスペックにあまり余裕がない場合や、配信映像のカクつき・遅延・配信落ちの原因と対策で紹介したような負荷面のトラブルを避けたい場合は、OBS Studioの方が無難な選択です。

アラート(フォロー通知等)やウィジェットを使いたい場合は、無料の「ブラウザソース」機能を使って外部サービスと連携する形になります。設定にひと手間かかりますが、費用はかかりません。基本的な操作はOBS Studioの使い方で解説しています。

手軽さ・見た目の作り込みやすさを取るならStreamlabs

Streamlabsは、アラート・ウィジェットが最初から統合されており、配信画面の装飾を手早く作りたい人に向いています。基本機能は無料で使えますが、テーマストアの一部素材や上位機能を使うには、月額制の「Streamlabs Ultra」への加入が必要になる場合があります。

PCへの負荷はOBSよりやや重くなる傾向があるため、配信用PCのスペックに余裕がある場合に選択肢としておすすめしやすいソフトです。


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配信ソフトを決めたら、あわせて機材の準備も進めておくと安心です。用途・予算を選ぶだけで、条件に合う機材を診断できます。

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よくある質問

Q. 迷ったらどちらを選べばいいですか?

A. 特にこだわりがなければ、まずOBS Studioから始めることをおすすめします。無料で軽く、多くの配信者・解説記事がOBSを前提にしているため、困ったときに情報を探しやすいというメリットもあります。アラートなどの装飾は後から無料のブラウザソースで追加できるので、最初から高機能なソフトを選ぶ必要はありません。

Q. OBSからStreamlabsへ、あるいはその逆へ後から乗り換えることはできますか?

A. 可能です。ただし、シーン構成やソース設定はソフトごとに個別に作り直す必要があります。凝った画面構成を作り込んだ後に乗り換えると手間がかかるため、できれば早い段階でどちらか一方に決めておく方が無駄がありません。

Q. Streamlabsの有料プランは必須ですか?

A. 必須ではありません。基本的な配信機能は無料版でも問題なく使えます。有料プランは、テーマストアの高度な素材や一部の統合機能を使いたい場合に検討するもので、配信を始めたばかりの段階では無料版で十分なことが多いです。

Q. 両方インストールして、同時に試すことはできますか?

A. 可能です。ただし、同時に2つの配信ソフトから同じWebカメラやマイクにアクセスすることはできないため、比較する際は片方を終了してからもう片方を起動してください。実際に数日ずつ使ってみて、操作感の好みで選ぶのも良い方法です。


まとめ

  • StreamlabsはOBS Studioをベースに、アラート・ウィジェットを統合したソフト
  • 軽さ・安定性・費用ゼロを重視するならOBS Studio、手軽な装飾を重視するならStreamlabs
  • 投げ銭アラートやデザインテーマをすぐ使いたいならStreamlabs、細かく自分で組み立てたいならOBS Studio
  • 特にこだわりがなければ、情報の探しやすさからもOBS Studioから始めるのが無難
  • OBSの基本的な使い方はOBS Studioの使い方を参照

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