配信中に「音、ブツブツ切れてるよ」とコメントが来た。でも、自分のヘッドホンでは普通に聞こえていた——。そんなとき、まず頭に浮かぶのはマイクの故障ですよね。
ただ、音の途切れはマイクからパソコン、ネットへと音が運ばれる途中のどこかで、処理が間に合っていないことでも起きます。買い替える前に、どこで切れているのかを確かめるのが近道です。
この記事の結論
「録画」と聞き比べれば、原因の場所が半分にしぼれます
- 録画でも途切れる → 原因はパソコン側。サンプルレート・PCの負荷・USBの順に確認
- 録画はきれい → 原因は回線側。ビットレートを下げて、上りに余裕を作る
- マイクの買い替えは、ここまで試してからでも遅くありません
まず1分で「どこで切れているか」を見分ける
マイクの音は、A(マイク・USB機器)→ B(パソコンの中のWindowsとOBS)→ C(ネット回線と配信サイト)の順に運ばれて、視聴者に届きます。
ポイントは、OBSの録画ファイルはBのパソコンの中で保存されること。ネットを通らないので、録画と配信を聞き比べれば、問題がネットの手前にあるのか先にあるのかが分かります。
1配信中に、OBSの[録画開始]も押しておく
OBS›設定›一般›出力›配信時に自動的に録画する
毎回押すのが面倒なら、「配信時に自動的に録画する」をオンにしておくと確実です。
2途切れたと言われた時間あたりを、録画ファイルで聞く
録画は、OBSの[ファイル]→[録画を表示]で開くフォルダに保存されています。
3録画でも途切れていればAかB、録画がきれいならCを疑う
ハル録画って、配信とまったく同じ音なの?
ビットOBSの中で混ぜた音を、ネットに送る前に保存したものだよ。だから録画がきれいなら、少なくともパソコンの中まではちゃんと届いているってことになるんだ。
途切れ方で「アタリ」をつける
途切れ方にも、原因ごとのクセがあります。あくまで目安ですが、いちばん近い症状の対策から試すと、早く片づくはずです。
① ずっとプチプチ鳴る → サンプルレートを48 kHzにそろえる
サンプルレートは、音を1秒間に何回記録するかを表す数字です。マイク(Windows側)とOBSでこの数字が食い違っていると、OBSの中で変換が必要になり、プチプチ・パチパチという雑音や途切れの原因になることがあります。
1OBSのサンプルレートを「48 kHz」にする
OBS›設定›音声›サンプルレート
変更すると、OBSの再起動を求められることがあります。
2Windowsのマイクの形式を「48000 Hz」にする
設定›システム›サウンド›その他のサウンド設定›録音›プロパティ›詳細
「既定の形式」で、48000 Hz を含むものを選びます。ヘッドホンなどの再生デバイス([再生]タブ)もそろえておくと安心です。
3オーディオインターフェースの専用ソフトがあれば、そちらも48 kHzに
機材によっては、専用の設定画面でサンプルレートを決めています。
ハル44.1 kHzだとダメなの?
ビットダメではないよ。大事なのは、Windows・OBS・機材の数字がそろっていること。迷ったら、OBSの初期値でもある48 kHzにそろえるのが手軽だね。
② 重い場面でブツブツ → パソコンの負担を減らす
ゲームが盛り上がる場面や、画面の動きが激しい場面でだけ途切れる。それなら、パソコンが手いっぱいになっているサインかもしれません。映像の処理に追われて、音のデータを時間内に渡せなくなっている状態です。
負荷の大きさは、OBSの[ドック]→[統計]で数字として確かめられます。配信中に次のどちらかが当てはまれば、この先の対策が効きやすい状態です。
- 「CPU使用率」が、配信中ずっと高いまま
- 「エンコードラグによりスキップされたフレーム」が増え続けている
1映像エンコーダを「ハードウェア」にする
OBS›設定›出力›映像エンコーダ
NVIDIAのGPUなら「ハードウェア (NVENC, H.264)」、AMDなら「ハードウェア (AMD, H.264)」、Intelなら「ハードウェア (QSV, H.264)」。映像の圧縮をGPUの専用回路にまかせて、CPUの手を空けます。
2ソフトウェア(x264)のまま使うなら、プリセットを軽くする
OBS›設定›出力›エンコーダプリセット
軽いプリセットほどCPUの負担は減り、そのぶん画質は下がります。
3配信中に使わないアプリを閉じる
ブラウザのたくさんのタブや、OneDrive・Googleドライブなどの同期は、気づかないうちにパソコンの手をふさぎます。配信中だけでも一時停止しておきましょう。
⚠️以前の版で「音声エンコーダーをハードウェア(NVENC等)に変更」と書いていましたが、ハードウェアに切り替えられるのは映像エンコーダです。おわびして訂正します。
③ ときどき数秒消える → USBのつなぎ方と省電力を見直す
USBマイクやオーディオインターフェースの音が、ときどき「ブツッ」と数秒まるごと消える。そんなときは、USBの通り道か、Windowsの省電力機能を疑ってみてください。
1マイク(オーディオインターフェース)は、PC本体のUSBポートに直接つなぐ
ヤマハやSteinbergも、オーディオインターフェースはハブを通さず、パソコンに直接つなぐよう案内しています。
2Webカメラやキャプチャーボードとは、別のポートに分ける
映像の機器はデータ量が多く、同じハブに集めると通り道を取り合います。
3ハブを使うなら、電源つき(セルフパワー)を選ぶ
パソコンから電気をもらうだけのハブより、電力不足が起きにくくなります。選び方は
USBハブの選び方で詳しくまとめています。
4USBのセレクティブ サスペンドを「無効」にする
コントロールパネル›電源オプション›プラン設定の変更›詳細な電源設定の変更›USB 設定›USB のセレクティブ サスペンドの設定
使っていないUSB機器の電源を自動で切る機能です。Steinbergは、これが原因でオーディオ機器が使えなくなることがあるとして、無効にするよう案内しています。パソコンによっては、この項目が表示されないこともあります。
④ 配信だけ途切れる → 回線に余裕を作る
録画はきれいなのに、視聴者には途切れて聞こえる。この場合、パソコンの中は無事で、ネットへ送り出す「上り」の通り道が足りていない可能性が高いです。映像と音はいっしょに送られているので、通り道が詰まると音も道連れになります。
1OBSの「映像ビットレート」を下げる
OBS›設定›出力›映像ビットレート
上りの速さに対して、送るデータ量が多すぎないかを見直します。目安は、上りの実測が配信ビットレートの約2倍あることです。
3配信中の大きなアップロードを止める
写真や動画のクラウド同期、別の配信ソフトの同時起動などです。
OBSの統計で「ドロップしたフレーム (ネットワーク)」が増えていれば、回線側で詰まっている裏づけになります。
それでも直らないときに試すこと
- ドライバを最新にする:オーディオインターフェースは、メーカーの最新ドライバを入れ直すだけで直ることもあります。
- バッファサイズを大きくする:DAWやASIO経由で音を取り込んでいる場合は、機材の設定画面でバッファサイズを1段階上げると、途切れが収まることがあります(そのぶん遅延は増えます)。
- LatencyMonで調べる:パソコンの中で、音の処理を邪魔しているドライバがないかを調べる無料ツールです。Steinbergも、原因探しに役立つツールとして紹介しています(上級者向け)。
よくある質問
ハルマイクだけじゃなくて、ゲーム音やBGMも途切れるんだけど…
ビットOBSの音の処理そのものが間に合っていないと、すべての音がいっしょに途切れるよ。まずは②の「パソコンの負担」から見直してみて。
ハル自分のヘッドホンで聞いている音だけ、ブツブツするのは?
ビット録画と配信がきれいなら、視聴者にはちゃんと届いているよ。OBSの「モニタリングデバイス」で、聞いているヘッドホンが選ばれているかを確かめてみよう。
ハルDiscordの通話の声だけ途切れるときは?
ビット
まとめ:直したらチェック
音ブツブツ解消チェックリスト- 録画と配信を聞き比べて、切れている場所を確かめた
- Windows・OBS・機材のサンプルレートを48 kHzにそろえた
- 映像エンコーダをハードウェアにして、使わないアプリを閉じた
- マイクはハブを通さず、PC本体に直接つないだ
- USBのセレクティブ サスペンドを無効にした
- 回線が原因なら、映像ビットレートを下げて上りに余裕を作った
※2026年10月27日:マンガと図解を加えて、内容を全面的に見直しました。手順の画面名は、OBS Studio の日本語表示とWindows 11をもとにしています。参考:Steinberg Help Center
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