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キーボードのカチャカチャ音やPCファンの「ゴーッ」という音がマイクに入ってしまう悩みには、ソフトウェアでの対処が手軽です。GeForce RTXシリーズのグラフィックボードを使っているなら、無料のアプリ「NVIDIA Broadcast」でAIによるノイズ除去が使えます。導入から配信ソフトでの設定、つまずきやすい点までをまとめました。
この記事で分かること
- NVIDIA Broadcastでできること、使える環境
- ノイズ除去を有効にする手順と、OBSでの選び方
- OBSのノイズ抑制フィルターとの違い
- 使うときの注意点(GPU負荷・二重がけ・不自然な音)
NVIDIA Broadcastとは
NVIDIAが無料で提供している、AIを使った音声・映像の補正ツールです。マイクの音から声以外のノイズを取り除くだけでなく、Webカメラの背景除去や自動フレーミングといった映像機能も入っています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ノイズ除去 | キーボードの打鍵音、エアコン、PCファンなど、声以外の雑音を抑える |
| ルームエコー除去 | 部屋の反響によるこもりを軽減する |
| 背景除去・ぼかし | Webカメラ映像の背景を除去したり、ぼかしたりする |
| オートフレーミング | 体の動きに合わせて、自動でクロップ・ズームする |
| アイコンタクト(ベータ版) | カメラを見ているように目線を補正する |
出典:NVIDIA公式ページ「NVIDIA Broadcast」の機能紹介より一部抜粋(2026年10月確認)
使える環境
公式ページに載っている動作要件の主な部分は次のとおりです。
- GPU:GeForce RTX 2060以上、またはQuadro RTX 3000以上
- メモリ:8GB以上
- CPU:Intel Core i5 8600、AMD Ryzen 5 2600以上を推奨
- OS:Windows 10(64ビット)など
- ドライバー:NVIDIAの最新ドライバー(公式ページではR570以上と記載)
つまり、GeForce GTXシリーズやRadeon、Intel内蔵GPUのPCでは公式には使えません。自分のGPUが対象かどうかは、導入前にWindowsの「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」タブで確認できます。
ノイズ除去を有効にする手順
インストール後、PCを再起動するよう求められる場合があります。
使っているマイクやヘッドセットを選択します。
必要なら「ルームエコー除去」も追加します。強さは調整できます。
元のマイクを選んだままだと、ノイズ除去はかかりません。
OBSでの選び方
OBSでは、ソースに追加した「音声入力キャプチャ」のプロパティを開き、デバイスを「マイク(NVIDIA Broadcast)」に切り替えます。OBSの全体の音声設定は、OBS Studioの使い方で基本を説明しています。切り替え後は音声ミキサーのメーターが動いているか、必ず確認してください。
OBS標準のノイズ抑制との違い
OBSには、音声ソースに追加できる「ノイズ抑制」フィルターがあり、方式として「RNNoise」「Speex」が選べます。これらはNVIDIA GPUがなくても使えます。さらに、対応RTX GPUと「NVIDIA Audio Effects」というソフトを導入していれば、「NVIDIA ノイズ除去」という方式が表示されます。
| 方式 | 特徴 | 必要なもの |
|---|---|---|
| Speex | 処理が軽い。ノイズの除去力は控えめ | なし |
| RNNoise | 声の品質を保ちやすい。まず試す方式として向く | なし |
| NVIDIA ノイズ除去 | AIによる除去。雑音への効きが強い | 対応RTX GPU+NVIDIA Audio Effects |
OBS側のフィルターは配信にだけ効きます。NVIDIA Broadcastは仮想マイクとして動くため、DiscordやZoomなど、ほかのアプリのマイクにも効かせられるのが大きな違いです。フィルターの組み合わせは、OBSのオーディオフィルター設定で解説しています。
使うときの注意点
声が不自然に途切れる・かすれる
ノイズ除去が強すぎて、声の一部まで削れている状態です。
主な原因:ノイズ除去の強さを最大にしている、または二重にかけている
対処法:
- 強さを下げて、雑音が気にならない最小限にとどめる
- DiscordやOBS側のノイズ抑制も同時にオンなら、どちらか片方をオフにする(二重がけを避ける)
ゲーム中にFPSが落ちる
AI処理はGPUを使うため、重いゲームではGPUの余力を食うことがあります。
主な原因:ゲームと配信エンコード、ノイズ除去が同じGPUに集中している
対処法:
- ノイズ除去だけにして、映像系のエフェクトは使わない
- 改善しなければ、OBSのRNNoiseなどCPU側の処理に切り替える(FPSが落ちる原因と対策も参照)
そもそもの雑音が大きいなら、ソフトで消すより先に、マイクの置き方や機材で減らす手もあります。ダイナミックマイクは周囲の音を拾いにくく、SM7BとMV7+の比較でも触れています。マイクの距離やポップフィルターはマイクアーム・ポップフィルターの記事が参考になります。声がこもる場合は声がこもる原因と対策も確認してみてください。
よくある質問
Q. GTXシリーズのグラフィックボードでも使えますか?
A. 公式の動作要件はGeForce RTX 2060以上です。GTXシリーズは対象外のため、その場合はOBSのRNNoise・Speexなど、GPUを使わない方式を試してください。
Q. Macでも使えますか?
A. 公式の要件はWindowsのPC向けです。Macでは使えません。
Q. 料金はかかりますか?
A. NVIDIA Broadcastは無料で利用できます。ただし、対応するGeForce RTXシリーズのGPUを搭載したPCが必要です。
まとめ
- NVIDIA Broadcastは、GeForce RTX 2060以上のPCで使える無料のノイズ除去・映像補正アプリ
- OBSやDiscordの入力デバイスを「マイク(NVIDIA Broadcast)」に切り替えて初めて効く
- OBS標準のフィルター(RNNoise・Speex)は、GPUがなくても使える
- 強くかけすぎると声が不自然になる。二重がけにも注意する


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