せっかく録画した配信データが「開けない」「途中で再生が止まる」——これは非常に精神的ダメージの大きいトラブルです。原因を知り、事前に予防しておくことが何より重要です。

この記事で分かること
- 録画データが壊れる主な原因
- 壊れたデータの修復を試す方法
- 今後同じトラブルを防ぐための設定
① 配信・録画中に異常終了した
PCのフリーズ、停電、強制終了などで、動画ファイルの末尾が正しく書き込まれないまま終了したケースです。特にふつうのMP4(「MPEG-4 (.mp4)」)は、この影響を受けやすい形式です。
主な原因:録画中のクラッシュ、電源トラブル
対処法:
- 「設定」→「出力」の「録画フォーマット」を、ふつうの「MPEG-4 (.mp4)」ではなく「Hybrid MP4 (.mp4)」か「Matroska Video (.mkv)」にしておく(後述)
- PCの安定性向上(不要なアプリを閉じる、熱対策をする)も間接的な予防になります
② ストレージの空き容量不足・書き込みエラー
録画中に保存先のドライブの空き容量が尽きたり、外付けドライブの接続が不安定だったりするケースです。
主な原因:ストレージ容量不足、外付けHDD/SSDの接続不良
対処法:
- 録画前に、保存先ドライブの空き容量を確認する習慣をつける
- 外付けドライブに録画する場合は、できるだけ安定した接続(USB3.0以上の直挿し)を使う
途中で止まっても残る録画フォーマットにする
OBSの「録画フォーマット」を「Hybrid MP4 (.mp4)」か「Matroska Video (.mkv)」にしておくと、録画中にPCが落ちても、落ちる前までの部分が残ります。ふつうの「MPEG-4 (.mp4)」は、録画を止めたときの仕上げができないと、元に戻すのがとてもむずかしくなります。
OBS 32からは、新しく作ったプロファイルの最初の設定が「Hybrid MP4 (.mp4)」(Macは「Hybrid MOV (.mov)」)です。前から使っているプロファイルは前の設定のままのことがあるので、一度確かめておきましょう。
- 「設定」→「出力」を開く(出力モードが「詳細」なら「録画」タブ)
- 「録画フォーマット」を「Hybrid MP4 (.mp4)」にする
- MKVで録ったファイルは、「ファイル」→「録画の再多重化」でMP4にできる(映像を作り直さないので、画質はそのまま)
形式ごとのちがいは、OBSの録画形式はどれを選ぶ?で、マンガと図で解説しています。
壊れてしまったデータの修復を試す
すでに壊れてしまった動画データについては、完全な復旧を保証はできませんが、以下を試す価値があります。
- VLCメディアプレーヤーなど、ほかの再生ソフトで開けるか試す
- Hybrid MP4で途中まで残ったファイルは、「ファイル」→「録画の再多重化」でふつうのMP4にできる
- mkv形式のファイルであれば、mp4よりも部分的な再生ができる可能性が高い
- 重要な配信の場合は、録画とは別に配信アーカイブ(YouTube等に残るもの)がないか確認する
録画は再生できるのに、編集ソフトだけで読み込めないときは、OBSの録画が編集ソフトで読み込めない時の対処法を見てください。
よくある質問
Q. mkvにすると画質は落ちますか?
A. 落ちません。mkvはmp4と同様のコンテナ形式(映像・音声を入れる箱)の違いに過ぎず、画質・音質そのものには影響しません。
Q. 録画と配信を同時に行うと、録画データが壊れやすくなりますか?
A. 直接の原因にはなりませんが、同時に行うことでPCへの負荷が増え、結果的にクラッシュのリスクがわずかに上がる可能性はあります。PCスペックに不安がある場合は配信用PCの選び方も参考にしてください。
関連記事:OBSの設定をバックアップして別PCに移す方法・OBSの録画データ容量の目安
関連記事:OBSで配信と録画の音声を分ける方法
まとめ
- 録画データが壊れる主な原因は「異常終了」と「ストレージのトラブル」
- 録画フォーマットを、ふつうの「MPEG-4 (.mp4)」ではなく「Hybrid MP4 (.mp4)」か「Matroska Video (.mkv)」にしておくのが、いちばん効く予防策
- MKVで録ったファイルは「ファイル」→「録画の再多重化」で、画質を落とさずMP4にできる
※2026年11月4日:録画フォーマットの名前(Hybrid MP4 を追加)と、[ファイル]→[録画の再多重化]の場所を、OBS Studio 33 の表示に合わせて直しました。


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