OBSが起動しない・クラッシュする時の対処法|セーフモードで切り分け

OBSが起動しない・クラッシュする時の対処法 配信のはじめ方

配信の前にOBSを開こうとしたら、起動しない。配信の途中で、急に落ちた——。OBS Studioのトラブルのなかでも、いちばんあせる場面です。

OBSは、前回うまく終わらなかったことに気づくと、次に起動したときに「OBS Studioのクラッシュが検出されました」という画面を出します。ここで[セーフモードで実行]を選ぶのが、原因を切り分ける近道です。この記事では、出てくる画面ごとに、見るところを順番に紹介します(画面の名前は、OBS Studio 33の日本語表示に合わせています)。

この記事の結論

まず[セーフモードで実行]。動けば、プラグインを疑う

  • 落ちたあとに出る画面で[セーフモードで実行]を選ぶ。サードパーティのプラグイン・スクリプト・WebSocketを止めて起動できる
  • セーフモードなら動くときは、[ツール]→[プラグインマネージャー]でプラグインを1つずつオフにして、原因を探す(OBS 32以降)
  • 英語で「Failed to initialize video」と出るなら、グラフィックドライバーを最新にする
  • 画面が開かないままなら、ペンタブレット(Wacomなど)の古いドライバーと、設定フォルダを疑う
  • 入れ直す前に、プロファイルとシーンコレクションを保存しておく
マンガ:配信の10分前、OBSのアイコンを押しても開かずにあせるハル。「OBS Studioのクラッシュが検出されました」の画面が出て頭を抱えると、ビットがホワイトボードで、セーフモードで起動するとプラグイン・スクリプト・WebSocketがオフになると教える。セーフモードで起動できてほっとする

まず「どこで止まるか」を見分ける

OBSが起動しないといっても、出てくる画面によって、疑うところが変わります。どの画面が出たか(何も出ないか)を確かめてから、下の①〜⑤に進んでください。

図解:OBSはどこで止まる?「クラッシュが検出されました」と出る→①セーフモードで切り分け、「プラグインエラー」の画面が出る→②プラグインを更新・停止、英語で「Failed to initialize video」→③グラフィックドライバーを更新、何も出ないまま画面が開かない→④ペンタブのドライバーと設定フォルダ、使っている途中で落ちる→⑤ほかのソフトとログ

① 「クラッシュが検出されました」と出たら、セーフモードで起動

「OBS Studioのクラッシュが検出されました」の画面で[セーフモードで実行]を選ぶと、サードパーティのプラグイン(OBSを作っているところ以外が作った追加の機能)・スクリプト・WebSocketを止めて起動します。セーフモードは、OBS 30から使える機能です。

図解:「OBS Studioのクラッシュが検出されました」の画面で[セーフモードで実行]を押す。止まるのはサードパーティのプラグイン・スクリプト・WebSocket。動いたらプラグインかスクリプトがあやしく、また落ちたらOBS本体・ドライバー・ほかのソフトを疑う。戻すときは[ヘルプ]→[通常モードで再起動]
1
「OBS Studioのクラッシュが検出されました」の画面で、[セーフモードで実行]を押す
[通常モードで実行]を押すと、いつもどおりに起動します。
2
起動したら、ふだんどおりに使えるか試す
タイトルバーに「(セーフモード)」と出ていれば、セーフモードで動いています。
3
試し終わったら、通常モードに戻す
ヘルプ›通常モードで再起動

落ちていないときでも、[ヘルプ]→[セーフモードで再起動]でセーフモードに切りかえられます。セーフモードで動くなら、原因はプラグインかスクリプトの可能性が高いので、次の②に進みます。セーフモードでも落ちるなら、③〜⑤を見てください。

ハルハル
セーフモードのまま配信しちゃだめ?
ビットビット
OBSに最初から入っている機能は、ほとんど使えるよ。でも、プラグインやスクリプトで足した機能と、WebSocketは止まったままなんだ。原因を見つけて、通常モードに戻そうね。

② セーフモードなら動く → プラグインを1つずつ止める

セーフモードで動くなら、追加したプラグインかスクリプトのどれかが、OBSを落としている可能性があります。OBS 32からは、OBSの中のプラグインマネージャーで、プラグインを1つずつオン・オフできます。

OBSのプラグインマネージャーの画面イメージ:[ツール]→[プラグインマネージャー]の「インストール済み」で、あやしいプラグインのスイッチを1つだけオフにし、OBSを再起動して試す。「旧方式」はOBS 33で変わる前の場所にあるプラグイン、「エラー」は読みこめなかったプラグイン
1
[ツール]→[プラグインマネージャー]を開く
ツール›プラグインマネージャー
2
「インストール済み」の一覧で、あやしいプラグインのスイッチを1つだけオフにする
最近入れたものや、OBSを更新してから動かなくなったものから試します。
3
OBSを再起動して、落ちなくなるか試す
スイッチの切りかえは、OBSを再起動してから反映されます。
4
原因が分かったら、作者のページで最新版にする。対応した版がなければ削除する

起動したときに「プラグインエラー」という画面が出ることもあります。読みこめなかったプラグインがある、という知らせです。[プラグインマネージャーを開く]を押すと、どのプラグインが読みこめなかったかを確かめられます。

OBS 33から、プラグインの置き場所が変わった

2026年10月に出たOBS 33では、プラグインを入れる場所と、フォルダのつくりが新しくなりました。前の場所に入っているプラグインは、プラグインマネージャーで「旧方式」と表示されます。OBS 33ではいままでどおり読みこまれ、少なくともOBS 34.0までは使えます。いますぐ何かをする必要はありませんが、作者が新しい形に対応した版を出したら、更新しておきましょう。

ハルハル
OBSを最新にしたら、起動しなくなっちゃった…
ビットビット
プラグインが、新しいOBSにまだ対応していないことがあるんだ。セーフモードで起動できたら、プラグインマネージャーでそのプラグインを止めて、作者の対応を待とう。

③ 英語で「Failed to initialize video」と出る

起動のとちゅうで、英語の「Failed to initialize video. Your GPU may not be supported, or your graphics drivers may need to be updated.」という画面が出て、止まることがあります。「映像の準備(初期化)に失敗しました。GPUが対応していないか、グラフィックドライバーの更新が必要かもしれません」という意味です。このメッセージは、日本語の表示にしていても英語で出ます。

OBSは、映像を作るのにグラフィックボード(GPU)を使います。まずはドライバーを最新にしましょう。

1
GPUのメーカー(NVIDIA・AMD・Intel)の公式サイトから、最新のドライバーを入れる
どのGPUか分からないときは、タスクマネージャーの[パフォーマンス]タブにある「GPU」で確かめられます。
2
PCを再起動してから、OBSを起動する

「Required graphics API functionality not found」(必要なグラフィックの機能が見つからない)と出るときは、GPUそのものがOBSに対応していない可能性があります。

④ 何も出ないまま、画面が開かない

アイコンを押しても何も出ない。タスクマネージャーを見るとOBSは動いているのに、画面が開かない。そんなときは、ほかのソフトとのぶつかりか、設定のこわれを疑います。

ペンタブレットのドライバーを最新にする

OBSの公式の案内によると、ペンタブレット(いちばん多いのはWacom)の古いドライバーが、OBSの起動をじゃますることがあります。OBSは動いているのに画面が開かないなら、これが原因の可能性が高いとされています。ドライバーを最新にするか、アンインストールして試します。

設定フォルダの名前を変えて、起動してみる

それでも開かないときは、OBSの設定がこわれていないかを確かめます。設定を消さずに確かめられるよう、フォルダの名前を変えるだけにします。

1
OBSを終了する
画面が開かないときは、タスクマネージャーでOBSを右クリックして[タスクを終了する]を選びます(Windows 11の場合)。
2
エクスプローラーのアドレス欄に「%APPDATA%」と入れて開き、「obs-studio」フォルダの名前を「obs-studio_old」などに変える
プロファイルやシーンコレクションなど、OBSの設定はこのフォルダに入っています。
3
OBSを起動する
初めて使うときと同じ「自動構成ウィザード」が出たら、設定なしで起動できています。これで開くなら、設定のどこかが原因です。

シーンだけ戻したいときは、[シーンコレクション]→[シーンコレクションをインポート]で、「obs-studio_old」の中の「basic」→「scenes」にあるファイルを読みこみます。すべて元にもどすときは、OBSを終了して、新しくできた「obs-studio」フォルダの名前を変えてから、「obs-studio_old」を「obs-studio」にもどします。フォルダの中身は、OBSの設定をバックアップして別PCに移す方法でくわしく解説しています。

⑤ 使っている途中で落ちる

配信や録画の途中で落ちたときも、次の起動で「クラッシュが検出されました」と出たら、まずは①のセーフモードで試します。そのうえで、次のことを確かめます。

画面の上に表示を出すソフトを閉じる

OBSの公式の案内では、ゲームの上にフレームレートや温度を表示するソフトや、オーバーレイの機能が、OBSとぶつかって不具合のもとになることがあるとされています。たとえば、MSI Afterburner、RivaTuner、Discordのオーバーレイなどです。OBSを使うときは、これらのソフトを閉じるか、画面に表示する機能をオフにします。

また、DellやAlienwareのPCに入っていることがあるバックアップソフト(Dell Backup and Recovery)は、OBSでファイルを選ぶ[参照]を押したときに落ちる原因になる、と案内されています。

[ヘルプ]のメニューで、直す・調べる

どうしても原因が分からないときは、OBSの[ヘルプ]のメニューを使います。

OBS Studio 33.0.1 のヘルプメニューの実際の画面:1 ファイルの整合性を確認、2 ログファイルの前回のログファイルをアップロード、3 クラッシュレポート(前回のクラッシュレポートをアップロード)
① ファイルの整合性を確認 ② ログファイル → 前回のログファイルをアップロード ③ クラッシュレポート → 前回のクラッシュレポートをアップロード(OBS Studio 33.0.1 の実際の画面)
1
[ヘルプ]→[ファイルの整合性を確認]を押す(Windows)
ヘルプ›ファイルの整合性を確認
OBSのファイルに壊れたところがないか調べて、壊れた・変更されたファイルを取り直します。いちばん新しい版のOBSのときだけ使えます。
2
落ちたあとなら、[ヘルプ]→[ログファイル]→[前回のログファイルをアップロード]を押す
ヘルプ›ログファイル›前回のログファイルをアップロード
アップロードしたあと[ログファイルの分析]を押すと、OBSのサイトで、ログの中の気になる点を一覧にしてくれます(英語)。
3
[ヘルプ]→[クラッシュレポート]→[前回のクラッシュレポートをアップロード]を押す
ヘルプ›クラッシュレポート›前回のクラッシュレポートをアップロード
出てきたURLを、OBSの公式フォーラムなどで相談するときに見せます。

アップロードする前には、画面に出るプライバシーポリシーを読んでおきましょう。

設定を残したまま入れ直す

ここまで試しても直らないときは、OBSを入れ直します。シーンや設定が消えないよう、先に保存しておきましょう。

1
[プロファイル]→[プロファイルをエクスポート]と、[シーンコレクション]→[シーンコレクションをエクスポート]で書き出す
画像や動画などの素材は書き出されないので、フォルダごとコピーしておきます。OBSが起動しないときは、④の「obs-studio」フォルダをまるごとコピーしておけば、設定を残せます。くわしくはOBSの設定をバックアップして別PCに移す方法で解説しています。
2
OBSをアンインストールし、公式サイト(obsproject.com)から最新版を入れる
3
[プロファイル]→[プロファイルをインポート]と、[シーンコレクション]→[シーンコレクションをインポート]で読みこむ

よくある質問

ハルハル
クラッシュレポートは、送ったほうがいい?
ビットビット
送るかどうかは自由だよ。OBS 32からは、落ちたあとに出る画面で、同意のチェックを入れると送れるようになったんだ。送る前に、画面に出るプライバシーポリシーを読んでね。
ハルハル
OBSは、すぐ最新にしたほうがいい?
ビットビット
不具合の直しも入っているから、更新はしておきたいね。ただ、使っているプラグインが新しいOBSに対応しているかは、先に作者のページで確かめよう。配信の直前に更新するのは、さけたほうが安心だよ。
ハルハル
Macでも、同じやり方で直せる?
ビットビット
セーフモードとプラグインマネージャーは、Macでも使えるよ。[ファイルの整合性を確認]は、Windows版だけのメニューなんだ。

まとめ:起動しない・落ちるときのチェック

OBSが起動しない・落ちるときのチェックリスト
  • 落ちたあとの画面で[セーフモードで実行]を試した
  • セーフモードで動くなら、プラグインマネージャーでプラグインを1つずつオフにした
  • 「Failed to initialize video」なら、グラフィックドライバーを最新にした
  • 画面が開かないなら、ペンタブレットのドライバーと設定フォルダを確かめた
  • 画面の上に表示を出すソフト(オーバーレイ)を閉じた
  • 入れ直す前に、プロファイルとシーンコレクション(または obs-studio フォルダ)を保存した

※2026年11月3日:マンガと図解を加えて、内容を全面的に見直しました。画面の名前は OBS Studio 33.0.1(2026年10月29日公開)の日本語表示に合わせています。参考:OBS Studio 30.0 リリースノート(セーフモード)、32.0(プラグインマネージャー)、33.0(プラグインの読みこみ)、OBS「Legacy Plugin Locations」、OBS「Known Application Conflicts」

※2026年11月6日:OBS Studio 33.0.1 の実際の画面を入れました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました