視聴者が描いてくれたファンアートを配信中に紹介したり、サムネイルに使ったりするのは、配信者とファンの双方にとって嬉しい瞬間です。しかし、イラストにも著作権があるため、使い方を誤ると意図せずトラブルになることがあります。ゲーム配信と著作権・配信で使う音楽・BGMの著作権とは別の権利が関わる話なので、ここでは「イラスト」に絞って基本を押さえておきます。
この記事で分かること
- ファンアートにも著作権があるという基本
- 配信者がファンアートを使う際に確認すべきこと
- 逆に、自分(配信者側)がガイドラインを用意する際の考え方
ファンアートにも著作権がある
ファンアートは、既存のキャラクター(配信者自身やVTuberアバター、あるいは他作品のキャラクター)をモチーフにした二次創作ですが、描いた本人(イラストレーター)に著作権が発生します。「ファンが好意で描いてくれたものだから自由に使っていい」というわけではなく、法律上はイラスト制作者の許可なく利用することはできません。
配信者がファンアートを使う際に確認すべきこと
- 投稿者本人の許可を得る:配信・サムネイル・SNSなど、どの範囲で使いたいかを具体的に伝えた上で許可を取るのが基本です。「配信で紹介するのはOKだが、サムネイルへの使用はNG」など、許可の範囲は人によって異なります
- クレジット表記の要否を確認する:多くの場合、イラストレーター名・SNSアカウントなどのクレジットを添えることを条件とされます
- 改変の可否を確認する:トリミング、色調補正、文字入れなど、元のイラストに手を加える場合は、改変していいかどうかも別途確認が必要です
- 商用利用の可否を確認する:投げ銭・メンバーシップなど収益化された配信での使用が、投稿者にとって「商用利用」に該当すると感じられる場合もあります。収益化配信での使用を想定している場合は、その旨も事前に伝えておくと安心です
DMやコメントで「使っていいですか?」と一言確認するだけでも、トラブルの多くは防げます。許可を得たやり取りはスクリーンショット等で記録しておくと、後から「言った・言わない」にならずに済みます。
自分がガイドラインを用意する側になったら
自分(配信者・VTuber)の人気が出てくると、逆に「ファンアートガイドライン」を自分で用意する機会も出てきます。あらかじめ次のような点を明記しておくと、ファンも安心して創作でき、使用許可のやり取りの手間も減らせます。
- 配信内・SNSでの紹介の可否
- グッズ化・印刷物など商用利用の可否
- 二次創作の二次創作(ファンアートを元にしたさらなる創作)の可否
- 公序良俗に反する表現(過度な暴力・性的表現等)に関する制限
既に活動している配信者・VTuber事務所の公開ガイドラインを参考にすると、どこまで具体的に定めておくべきかのイメージがつかみやすくなります。
よくある質問
Q. 無料で描いてもらったファンアートでも、著作権はイラストレーターにありますか?
A. はい。対価の有無に関わらず、作品を創作した時点で著作権はイラストレーター本人に発生します。無料で描いてもらった場合でも、利用には許可が必要です。
Q. ファンアートのハッシュタグ企画(#〇〇ファンアート等)に投稿されたものは自由に使えますか?
A. 企画の告知時に「投稿=使用許可とみなす」といった利用規約を明記しているケースもありますが、明記がない場合は個別に確認するのが安全です。企画を主催する側は、投稿時点でどこまでの利用を許可とみなすか、あらかじめ告知文に明記しておくとトラブルを防げます。
関連記事:ゲーム配信のガイドラインを確認する方法
まとめ
- ファンアートにも著作権があり、制作者本人の許可なく自由には使えない
- 使用範囲(配信・サムネイル・SNS)、クレジット表記、改変可否、商用利用可否を確認してから使う
- 許可のやり取りは記録として残しておくと安心
- 自分がガイドラインを用意する場合は、既存の公開ガイドラインを参考にすると作りやすい
- ゲーム・音楽に関する著作権はゲーム配信と著作権・配信で使う音楽・BGMの著作権も参照


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